PTSDスクリーニング(PCL-5)
PTSDセルフチェック(PCL-5・日本語版)
DSM-5に準拠したPTSD症状の自己評価尺度です。
PCL-5(PTSD Checklist for DSM-5)は、つらい出来事のあとに続く心身の反応を振り返るためのセルフチェックです。このページでは出来事の詳細を描写することはなく、項目を読むだけで安全にお使いいただけます。これは公式な診断ではなく、スクリーニング(傾向の見立て)であり、必要に応じて専門家に相談する一歩を後押しすることを目的としています。途中で苦しくなったら、いつでも中断して構いません。
このスクリーニングが測るもの
PCL-5は、DSM-5におけるPTSDの4症状クラスター(侵入・回避・認知と気分の否定的変化・覚醒度と反応性の変化)に対応する20項目で、過去1か月の症状の頻度・強さを評価します。合計点や項目別の傾向から、トラウマ関連症状が日常にどの程度影響しているかを目安として確認できます。なお本ページはチェックリストの内容や採点法を視覚的に再現するものではなく、ご自身の状態を整理するための解説に重きを置いています。
日本語での妥当性検証
日本語版PCL-5は、伊藤正哉先生・竹林由武先生・鈴木友理子先生・堀越勝先生らによって検証されています(Ito, M., Takebayashi, Y., Suzuki, Y., & Horikoshi, M. (2019). Journal of Affective Disorders)。一般人口および臨床サンプルを対象とした検討で、内的整合性および構成概念妥当性が確認されており、国内におけるPTSDスクリーニングの標準的な選択肢の一つとして用いられています。
日本で受診する前に知っておくこと
日本では、トラウマ反応を「気持ちの問題」「弱さ」と誤解されてしまう場面が今も残っていますが、PTSDは脳と神経系の自然な反応の延長線上にあるものであり、本人の責任ではありません。受診の入口としては、内科や産業医にまず相談し、心療内科・精神科・トラウマ専門の医療機関やカウンセリング機関を紹介してもらう流れが一般的です。事件・事故・災害の被害に関しては、各都道府県の犯罪被害者支援センターや精神保健福祉センターも相談先になります。
このページは「診断」ではありません
PCL-5は公式な診断ではなく、スクリーニングです。PTSDの診断は、有資格の精神科医・心療内科医・公認心理師などによる詳細な問診と経過観察を通して行われます。本ページはトラウマの内容を描写するものではなく、読むだけで安全に使えるよう構成されていますが、もし読み進めることがつらい場合は、無理をせずに信頼できる人や専門家に相談してください。
相談・受診の窓口(日本)
国立精神・神経医療研究センター ストレス・災害時こころの情報支援センター
災害・事件・事故などのトラウマに関する正確な情報と相談先を提供する公的機関です。
厚生労働省 みんなのメンタルヘルス(PTSD)
PTSDの基本情報、受診の流れ、相談窓口を案内する公的サイトです。
各都道府県の犯罪被害者支援センター
事件・事故被害に伴うトラウマ反応について、無料で相談を受け付けています。
セルフチェックを試す(英語版のみ)
日本語で検証済みのPCL-5の質問項目は、上記の文献で参照できます。Mindshapeのオンライン回答フォームは現在英語版のみのご提供です。日本語の正式な評価が必要な場合は、上の相談窓口にご連絡ください。
PCL-5 セルフチェック(英語版)→よくある質問
セルフチェックを読むだけでつらくなりませんか?
本ページはトラウマの具体的な出来事を描写していません。読むだけで安全に使えるよう配慮していますが、もしつらさを感じたら、いつでも中断して構いません。
結果が高かったらどうすればいいですか?
症状が1か月以上続き、日常生活に影響している場合は、心療内科・精神科や、トラウマに対応できる相談機関への相談をご検討ください。受診のしやすさを優先し、まずかかりつけ医に相談する方法もあります。
日本で検証された質問票ですか?
はい。伊藤正哉先生らによる日本語版PCL-5の検証研究(2019年・Journal of Affective Disorders)があり、信頼性・妥当性が報告されています。
専門家に相談する目安はありますか?
悪夢・フラッシュバック・回避・過覚醒などが1か月以上続く、または日常生活・仕事・人間関係に支障が出ていると感じる場合は、専門家への相談を強くおすすめします。