不安症スクリーニング(GAD-7)

不安症セルフチェック(GAD-7・日本語版)

全般性不安症の傾向を、7問でやさしく可視化します。

GAD-7(Generalized Anxiety Disorder 7-item scale)は、過去2週間の不安症状を7つの短い質問で振り返るためのセルフチェックです。眠れない・落ち着かない・考えごとが止まらない、といった日常の感覚を整理する手がかりになります。これは公式な診断ではなく、スクリーニング(傾向の見立て)であり、結果をもとに「自分の状態を言葉にして、必要なら専門家へ相談する」ための入口として設計されています。所要時間はおよそ2〜3分です。

このスクリーニングが測るもの

GAD-7が捉えようとしているのは、過去2週間における「心配のしやすさ・落ち着かなさ・イライラ・集中の難しさ」など、全般性不安症(GAD)に典型的とされる7領域の頻度です。合計点が高いほど、不安症状が日常生活に影響している可能性が示唆されます。ただし、点数が高い=病気ということではなく、ストレス・睡眠不足・身体疾患など別の要因が背景にあることも少なくありません。あくまで「今の自分の傾向を数字で見える化する」ための物差しとお考えください。

日本語での妥当性検証

GAD-7の日本語版は、村松公美子先生らによって検証されています(Muramatsu, K. (2009). Japanese Journal of Psychosomatic Medicine, 51, 79)。プライマリ・ケア外来における検討では、感度およそ88%・特異度およそ82%と、英語原版と同等の良好なスクリーニング性能が報告されています。日本語版はその後、医療機関のメンタルヘルスチェックや産業保健の現場で広く参照されており、国内における不安スクリーニングの標準的な選択肢の一つとなっています。

日本で受診する前に知っておくこと

日本では、不安や眠れなさを「気のせい」「気合いの問題」と扱われがちな文化的背景があり、相談の一歩目をためらう方も多いと言われます。実際には、まず「内科」で身体症状(動悸・胃の不調・倦怠感)として相談し、必要に応じて「心療内科」や「精神科」を紹介してもらう流れが一般的です。心療内科は心身症やストレス関連の身体症状を、精神科はこころの症状を中心に診療します。地域によってはカウンセラーへのアクセスに差がありますので、各都道府県の精神保健福祉センターも有用な入口です。

このページは「診断」ではありません

GAD-7は公式な診断ではなく、スクリーニングです。点数だけで「不安症である/ない」を決めることはできません。臨床心理士・公認心理師・精神科医・心療内科医など、有資格の専門家による問診や経過観察に代わるものではなく、補助的な目安としてご活用ください。結果は、自分の状態を相談時に共有するためのメモとしても役立ちます。

相談・受診の窓口(日本)

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス

不安や気分の不調についての基礎情報と、相談先の探し方をまとめた公的サイトです。

こころの耳(厚生労働省)

働く人と家族のためのメンタルヘルス・ポータル。電話・SNS相談窓口の一覧があります。

各都道府県・政令市の精神保健福祉センター

地域ごとの専門相談窓口。受診先の紹介や、家族の相談にも対応しています。

セルフチェックを試す(英語版のみ)

日本語で検証済みのGAD-7の質問項目は、上記の文献で参照できます。Mindshapeのオンライン回答フォームは現在英語版のみのご提供です。日本語の正式な評価が必要な場合は、上の相談窓口にご連絡ください。

GAD-7 セルフチェック(英語版)→

よくある質問

自分でできるセルフチェックですか?

はい。GAD-7は自記式の短いセルフチェックで、医療従事者でなくても回答できます。ただし結果はあくまで傾向の目安であり、診断ではありません。

結果が高かったらどうすればいいですか?

点数が高めに出た、または日常生活に支障を感じている場合は、まずかかりつけ医・内科に相談し、必要に応じて心療内科または精神科の受診をご検討ください。各都道府県の精神保健福祉センターも入口になります。

日本で検証された質問票ですか?

はい。村松公美子先生らによる日本語版の検証研究(2009年・日本心身医学)があり、感度・特異度ともに良好なスクリーニング性能が報告されています。

専門家に相談する目安はありますか?

睡眠・食事・仕事や学業などの日常機能に2週間以上影響が続いている、自分や周囲が「いつもと違う」と感じる、苦しさが強い、といった場合は、点数にかかわらず早めの相談をおすすめします。

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