強迫性障害スクリーニング(OCI-R)

強迫性障害セルフチェック(OCI-R・日本語版)

強迫観念・強迫行為の傾向を、18問で短時間に振り返ります。

OCI-R(Obsessive-Compulsive Inventory–Revised)は、強迫観念・強迫行為に関する6つの領域(洗浄・チェック・整理整頓・強迫観念・溜め込み・心的中和)を、18項目で振り返るセルフチェックです。これは公式な診断ではなく、スクリーニング(傾向の見立て)であり、ご自身の状態を整理し、必要に応じて専門家に相談する一歩として設計されています。所要時間はおよそ3〜5分です。

このスクリーニングが測るもの

OCI-Rは、過去1か月における強迫症状の苦痛度を、上記6サブスケールにわたって評価します。臨床現場で広く用いられているのは、強迫性障害(OCD)に特徴的とされる「不要だとわかっていてもくり返してしまう考え・行動」が日常生活にどの程度影響しているかを、短時間で見立てやすい点です。なお溜め込み傾向は、現在のDSM-5・ICD-11ではホーディング障害として別カテゴリ化されており、結果の解釈時には注意が必要です。

日本語での妥当性検証

日本語版OCI-Rは、Koike, H., Tsuchiyagaito, A., Hirano, Y.らによって検証されています(Koike, H., Tsuchiyagaito, A., Hirano, Y. et al. (2020). Current Psychology)。日本人サンプルにおける因子構造・信頼性・妥当性が報告されており、国内における強迫症状のスクリーニング尺度として用いることが支持されています。

日本で受診する前に知っておくこと

日本語の日常会話では「潔癖症」「几帳面」といった言葉がカジュアルに使われますが、医学的な強迫性障害(OCD)はそれらとは異なり、本人の意思に反してくり返される考え・行動が大きな苦痛をもたらし、生活機能に影響する状態を指します。受診の入口としては、内科や産業医に身体症状・睡眠の不調として相談したうえで、心療内科や精神科を紹介してもらう流れが一般的です。OCDは認知行動療法(曝露反応妨害法)の有効性が確立しており、治療につながる価値の高い領域です。

このページは「診断」ではありません

OCI-Rは公式な診断ではなく、スクリーニングです。点数が高いことが、ただちに強迫性障害を意味するわけではありません。診断および治療方針は、有資格の精神科医・心療内科医・公認心理師による問診と経過観察を通して決まります。「潔癖」「神経質」といった日常語で自己ラベルづけをするより、専門家とともに状態を整理することが回復への近道です。

相談・受診の窓口(日本)

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス(強迫性障害)

強迫性障害の基本情報と、相談先・受診先の探し方を提供する公的サイトです。

日本不安症学会

不安症・強迫症の専門家団体。研究者・臨床家向け情報のほか、一般向け資料も公開しています。

各都道府県の精神保健福祉センター

地域の専門相談窓口。受診先の紹介や家族の相談にも対応しています。

セルフチェックを試す(英語版のみ)

日本語で検証済みのOCI-Rの質問項目は、上記の文献で参照できます。Mindshapeのオンライン回答フォームは現在英語版のみのご提供です。日本語の正式な評価が必要な場合は、上の相談窓口にご連絡ください。

OCI-R セルフチェック(英語版)→

よくある質問

「潔癖」と強迫性障害は同じですか?

いいえ。日常語の「潔癖」「几帳面」とは異なり、強迫性障害は本人の意思に反してくり返される考え・行動が強い苦痛をもたらし、生活に支障をきたす状態を指します。

結果が高かったらどうすればいいですか?

症状によって生活・仕事・学業に支障が出ている場合は、心療内科・精神科への相談をご検討ください。強迫性障害は認知行動療法(曝露反応妨害法)など、有効な治療法が確立しています。

日本で検証された質問票ですか?

はい。Koike, H.らによる日本語版OCI-Rの検証研究(2020年・Current Psychology)があり、日本人サンプルでの信頼性・妥当性が確認されています。

専門家に相談する目安はありますか?

確認や手洗いなどに1日合計1時間以上の時間が取られている、頭から離れない考えに強く苦しんでいる、家族や仕事に影響が及んでいる、といった場合は、点数にかかわらず早めの相談をおすすめします。

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